研究成果の概要 |
本研究はジョギングやウォーキングなど1時間以上継続して行う運動を週一回以上行う高運動群(以下,HA群),習慣的な運動をほとんど行わない低運動群(LA群)、加えてゆっくりとしたスローな運動と位置付けられるフラダンスを習慣的に行なっているフラ群を対象者とし、運動習慣の有無が空間的注意および姿勢の制御に及ぼす影響について検討した。その結果、HA群やフラ群と比較してLA群では反応時間の遅延、エラー反応の増加、重心動揺面積の拡大が確認された。以上の結果は、運動習慣は適切な注意制御機能を維持し、転倒リスクを減じる可能性を示唆していた。
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