研究課題/領域番号 |
20K11442
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
檜皮 貴子 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (50463948)
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研究分担者 |
長谷川 聖修 筑波大学, 体育系(名誉教授), 名誉教授 (10147126)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 転倒誘発装置 / とっさの一歩 / 転倒予防運動 |
研究実績の概要 |
R4年度は,研究目的の1つ目である「とっさの一歩を誘発する測定装置によるデータと既存の体力・バランス能力測定や転倒リスク評価等によるデータとを比較検討し,その結果より転倒回避動作を誘発する本測定装置の値の妥当性・信頼性を検証する」ために,測定を実施した。具体的には,大学生40名(男性20名,女性20名)を対象に「とっさの一歩」誘発装置での測定に加えて, 開眼・閉眼片脚立ち,長座体前屈,握力,FR,10m全力歩行,TUG,最大一歩幅,足指筋力,重心動揺測定の12項目の測定を実施した。加えて,児童を対象にした測定は小学3.4年生20名(男児12名,女児8名)を対象に「とっさの一歩」誘発装置での測定に加えて, 開眼片脚立ち,反復横とび,上体起こし,長座体前屈の5項目の測定を実施した。大学生を対象に本装置と転倒予防と関連の深い既存の体力・バランス能力測定を実施し,さらに児童を対象に本装置と体力測定が実施できたことは,本研究の核となる大変重要なデータが得られたことになる。 さらに,目的の2つ目である「児童と高齢者を対象に転倒予防体操を指導し,その指導前後における転倒回避動作の変化について本測定装置を用いて明らかにする」ために,児童を対象に転倒予防運動を全3回指導実践し,その前後に「とっさの一歩」誘発装置と開眼片脚立ち,反復横とび,上体起こし,長座体前屈の測定,形成的授業評価を実施した。コロナ禍であっため,高齢者には運動介入ができなかったものの,児童を対象に運動介入できたことは大変意義深いことである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究課題はR4年度で終了予定であったが,R4年度は測定と運動介入を実施するにとどまった。今後,測定や運動介入の成果をまとめ,学会発表や論文執筆を進める予定である。加えて,コロナ禍であったため,高齢者の測定や運動介入は未実施のままである。
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今後の研究の推進方策 |
R4年度に得られた測定データや運動介入の成果を関連学会での発表や投稿論文にまとめることで研究成果の公表を目指す。高齢者を対象とした測定や運動介入は引き続き実施が困難であると判断したため,今回の研究課題では,児童及び大学生から得られたデータで研究をまとめることとする。
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次年度使用額が生じた理由 |
最終年度であるR4年度で研究が終了しなかったため,1年の延長を申請した。学会発表のための旅費や論文投稿をするための投稿料に研究費を使用する。
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