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2020 年度 実施状況報告書

身体活動量の多さが幼児の健康発達に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 20K11448
研究機関大阪府立大学

研究代表者

三宅 孝昭  大阪府立大学, 高等教育推進機構, 准教授 (80244672)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード分泌型免疫グロブリンA / 幼児 / 生活習慣 / 身体活動
研究実績の概要

子どもの身体活動量が減少しているが、子どもの健康的な発育発達にとって、身体活動は重要な要素と考えられる。そこで、身体活動量が子どもの健康及び発育発達に及ぼす影響を検討するため、日常的に身体活動量の多い保育園児に対し、生活や発育発達状況を調査、測定し、日常的な身体活動量の多さが幼児の健康や発育発達に及ぼす影響について検討することを目的とした。具体的には、日常的に身体活動量の多い保育を行っているM保育園の園児と比較対象とするH保育園の園児を対象として、体温、分泌型免疫グロブリンA(以下s-IgA)、メラトニンの測定を行い、健康面に及ぼす影響と、go/no-go実験による大脳前頭葉機能の測定と体力・運動能力の測定を行い、発育発達面に及ぼす影響を検討することを予定していた。
対象となる保育園に対し、研究協力の依頼を行い、承諾は得られたが、新型コロナウイルス感染症拡大により、収束するまでは実際には協力できない旨の回答であった。
そのため、過去に調査測定を行った生活習慣調査、身体活動量、s-IgA等のデータについて、再検討、再分析を行った。
その結果、幼児の生活習慣が分泌型免疫グロブリンAの日内変動に及ぼす影響について、以下のことを明らかにした。なお、s-IgAの分析には、s-IgA/総蛋白質比率(以下s-IgA/T.P.比率)を算出した。1)幼児のs-IgA/T.P.比率は、他の測定時より起床時が高い。2)身体活動量が多い幼児は、就寝時及び起床時のs-IgA/T.P.比率が高い。3)就寝時刻が早い幼児と、睡眠時間が長い幼児は起床時のs-IgA/T.P.比率が高い。すなわち、幼児の起床時刻、就寝時刻、睡眠時間、および活動時間や強度などの生活習慣は、分泌型免疫グロブリンAを指標とした日内変動に影響を及ぼすことが明らかとなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

今年度は、新型コロナウイルス感染症拡大により、対象となる保育園において、調査、測定が行えず、具体的な研究を進めることができなかった。

今後の研究の推進方策

新型コロナウイルス感染症の状況次第であるが、感染拡大が収束すれば、研究対象である保育園に出向き、対象児の保護者に対して研究の説明及び協力を依頼し、承諾を得た上で、具体的な測定を行っていきたいと考えている。

次年度使用額が生じた理由

本研究では、研究対象となる保育園において、調査、測定を実施する計画であったが、新型コロナウイルス感染拡大により、感染が収束されるまでは対象保育園からの協力が得られず、実際に調査、測定を実施する状況ではなかった。
今後、感染が収束しない限り、対象保育園からの協力は得られず、本研究を進めることが難しい。感染が収束し、対象保育園からの協力が得られれば、研究を遂行する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Effects of Pre-Schooler Lifestyle on the Circadian Rhythm of Secretory Immunoglobulin A2021

    • 著者名/発表者名
      Miyake Takaaki、Tanaka Yoshiharu、Kawabata Haruka、Saito Shinya、Oda Megumi
    • 雑誌名

      Health

      巻: 13 ページ: 178~187

    • DOI

      10.4236/health.2021.132016

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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