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2022 年度 実施状況報告書

身体活動量の多さが幼児の健康発達に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 20K11448
研究機関大阪公立大学

研究代表者

三宅 孝昭  大阪公立大学, 国際基幹教育機構, 教授 (80244672)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード生活習慣 / 体力・運動能力
研究実績の概要

本年度も、日常的に身体活動量の多い研究対象園からは、新型コロナウイルス感染症の影響により協力を得ることができなかった。そこで、これまで研究協力実績のあるK園において、幼児の体力・運動能力測定を実施した。また新たに研究協力関係構築の可能性のあるF園とコンタクトでき、体力・運動能力測定を実施した。各園の測定結果について、性別年齢別に平均値を算出し、全国平均値と検討した結果、K園では、両足連続跳び、片足立ち、25m走が性別年齢別に関わらず概ね高い値であった。F園では、両足連続跳び、25m走、反復横跳び、跳び越しくぐりが同様に高い値を示した。どちらの園も園庭での外遊びを比較的多く実施している様子が窺え、その影響が推察された。今後、身体活動量を測定し、本研究対象園も視野に入れて検討したいと考えている。
また、昨年度に実施した生活調査について、約20年前の2000年度に実施した生活調査の同じ質問項目について、比較検討した。その結果、平均就寝時刻において、2000年度調査では21時08分±44分であったが、2021年度調査では21時30分±38分と遅くなっていた。平均睡眠時間では、2000年度調査が10時間08分±47分に対し、2021年度調査が9時間35分±40分と約30分短くなっていた。摂食、排便状況に変化はなかった。遊びの状況では、屋外で遊ぶ子よりも室内で遊ぶ子が増え、遊びも自転車や公園の遊具などの屋外での遊びよりも、テレビ・ビデオ視聴やお絵かきなどの室内での遊びを好む子が多くなっていた。また、3人以上で遊ぶ子が減り、1人で遊ぶ子が増えていた。以上のことから、20年間で睡眠覚醒リズムは悪くなり、遊びの状況も子どもの健康的な生活には好ましい状況ではなくなってきていることが確認された。なお、遊び状況ではコロナ禍による影響も推察された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

今年度においても、昨年度同様、新型コロナ感染症拡大前には研究対象園として研究承諾を得られていた保育園からは、コロナ感染収束後に研究協力の承諾は得ているものの、実際には具体的な調査・測定には至らなかった。新型コロナ感染症の状況が収まりつつある現在、改めて対象園とコンタクトをとり、研究協力を依頼する予定である。

今後の研究の推進方策

引き続き、当初の研究対象園にコンタクトをとり、研究協力を依頼する。一昨年度には、これまで研究協力関係にあった保育園の何れも、調査・測定を行うことはできなかったが、昨年度末には、保育園に出向き、体力・運動能力測定を行うことができた。また、その保育園では今後の研究測定協力も承諾いただいた。本研究の当初の対象園には引き続き研究協力を依頼するが、協力が得られなかった場合は、昨年度体力・運動能力測定に協力いただいた他園の身体活動量を測定し、対象園として検討した上で測定を実施する予定である。

次年度使用額が生じた理由

今年度も、コロナ禍により、対象の保育園において、調査、測定が実施できなかったため、次年度使用額が生じた。
今後は、引き続き、対象保育園において、調査、測定を実施できるよう、研究協力を要請する予定である。
しかしながら、対象園における調査、測定が難しい場合には、今年度に体力・運動能力測定を実施した保育園、幼稚園に協力を依頼し、承諾を得た上で、保育環境を設定して、本研究が遂行できるよう、進めていく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 20年間の幼児の生活状況の検討 -2021年度生活習慣調査と2000年度生活習慣調査の比較から-2023

    • 著者名/発表者名
      三宅孝昭、田中敏也
    • 学会等名
      日本幼少児健康教育学会

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公開日: 2023-12-25  

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