研究課題/領域番号 |
20K11449
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研究機関 | 明海大学 |
研究代表者 |
樋口 倫子 明海大学, 外国語学部, 准教授 (70276179)
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研究分担者 |
杉浦 雄策 明海大学, 不動産学部, 教授 (50245156)
古川 覚 東洋大学, ライフデザイン学部, 教授 (50307675)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 大学生 / 身体活動 / エージェンシー / 身体リテラシー |
研究実績の概要 |
本研究は、Internet Relay Chatをプラットホームとして複数のアプリケーション連携によるリアルタイムユーザーリード型運動習慣形成システムを開発し、大学生のwell-beingの促進や運動習慣形成の効果について、分析・評価を行うことを目的としている。本システムでは、専門家主導から当事者主体の戦略を取る。すなわち、「運動すること」を直接支援しない。仲間との交流の中で、自然に健康感や運動習慣感が促進される運動習慣形成を目指す。①運動習慣のない大学生を対象に日常生活中で、自然に運動習慣化が促進されるリアルタイムユーザーリード型運動習慣形成システムを完成し、②そのシステムの運用効果について分析し、評価する。③最終的に、大学生に心身のWell-beingを促す。 2021年度は、2020年度に実施予定のシステムシステム開発のための環境整備と予備介入を実施することであった。しかしながら、継続してCovid-19感染拡大予防の自粛下にあり、安全に配慮し調査研究は、実施延期の状態となった。長期化する行動制限下の身体活動に関する、国内外の文献レビューと論文執筆を行った(審査中)。行動制限下で、身体活動量は減少した。また、身体活動増加・維持の要因は、「属性」、「種目(内容)」、「ソーシャルメディアの活用」および「メンタルヘルス」の要因が、単独あるいは相互に関連し合っていた。国内も同様の傾向であった。わが国の行動自粛は他国と比較すると厳重ではなかったが、身体活動量が低下する傾向にあった。その一方で、身体活動の維持・促進要因は、国外の報告とほぼ一致していた。 Covid-19禍では、一人ひとりの人生の意味を自らが問い、健康生活デザイン能力を高めることが必要となる。生涯にわたる運動習慣の実施に向けたエージェンシーの強化にも連動する身体リテラシーの構築を再考する必要がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
Covid-19パンデミックの長期化に伴い、行動制限の影響により、安全性への配慮を優先し、予備介入の研究ボランティアの召集や介入研究を自粛したため。
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今後の研究の推進方策 |
現状では、行動制限や自粛が解除されており、今年度より予備介入と本介入を実施予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
Covid19パンデミックの長期化により、安全性配慮の観点から、介入研究を自粛したため。
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