日本の子宮頸がんの死亡率は増加傾向にあり、その要因の一つとして検診の受診率が低いことが挙げられる。年齢別にみると20~24歳が最も低い。子宮頸がんは、HPVワクチンと検診の併用で、予防、早期発見が可能であるため、検診の果たす意義は大きい。本研究では、女子高校生・大学生の子宮頸がんや子宮頸がん検診に関する知識を増やし、関心を高めるための予防教育DVD教材を開発した。教材視聴後は、検診を受診したくないと回答した者は減少し、教材には一定の効果があったと考えられた。しかし、その後の受診行動に繋ぐことは、難しいことがわかった。教材の見直し、教育方法の充実を今後の研究課題とし、受診率向上に寄与したい。
|