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2020 年度 実施状況報告書

マーカレスモーションキャプチャと機械学習を用いたスポーツ障害早期発見法の構築

研究課題

研究課題/領域番号 20K11463
研究機関京都工芸繊維大学

研究代表者

森原 徹  京都工芸繊維大学, その他部局等, 研究員 (90336735)

研究分担者 来田 宣幸  京都工芸繊維大学, 基盤科学系, 教授 (50452371)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードモーションキャプチャ / 運動機能 / 身体機能
研究実績の概要

本研究は非医療従事者の果たす役割を積極的に推進し、機械学習による画像識別技術に着目し、運動器障害と関連する姿勢や運動機能を評価する手法に関する基礎的研究をおこなった。まずは、マーカレスモーションキャプチャを用いた自動評価システムの開発をおこなった。しゃがみ込み動作とリズムジャンプ動作を対象として簡易的動画撮影によって得られた動画をマーカレスモーションキャプチャし、定量的に評価をおこなった。その結果、重心の移動や四肢の軌跡に着目することで個人の類型化の可能性が示唆された。次に、基本的動作や姿勢の評価に関して、ジュニアアスリートを対象として整形外科医による運動器のメディカルチェックを実施し、障害の有無と姿勢の関係について横断的に評価した。今年はコロナ禍の影響もあり、大規模な測定を実施することはできなかったが、60名を対象とした測定をおこない、横断的評価に関する知見を得ることができた。特に、スコア評定による複合的身体機能評価法については、シンスプリントとの関連が認められる評価法が得られたため、今後、縦断的調査を含めて検討を深めていく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

コロナ禍によって大規模な測定を実施することができなかったものの、感染対策を徹底した上で、少人数の測定を継続的に実施することができ、その結果、マーカレスモーションキャプチャによる動作の類型化の端緒を得ることができたため。

今後の研究の推進方策

今年度の研究成果を踏まえて、実装性の確認として、日常生活場面における反復測定をおこない、信頼性の検証を進める。具体的には、しゃがみ込み動作を始めとする動作評価法を日常的に実施してもらい、スマホなどを用いて動画撮影し、その動画を共有することでマーカレスモーションキャプチャをおこない、日常的場面における動作の変化から運動器障害を早期に検出することができる可能性のある変数を抽出する。また、その後、得られた成果に基づいて、大規模横断的調査によって運動器障害の有無と各評価指標の関係から新しい評価法の妥当性を明らかにする。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (5件)

  • [雑誌論文] 体幹後屈角度とスポーツ傷害および全身可動域の関係:ジュニアアスリートを対象として2020

    • 著者名/発表者名
      権野めぐみ、来田宣幸、野村照夫、松井知之、東善一、平本真知子、橋本留緒、幸田仁志、渡邊裕也、甲斐義浩、瀬尾和弥、森原徹
    • 雑誌名

      京都滋賀体育学研究

      巻: 36 ページ: 20-28

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] バレーボールチームへのメディカルチェックとインタビュー調査:医療機関と学校との連携に向けて2020

    • 著者名/発表者名
      山本ちさと、松井知之、橋本留緒、辰田明紀、東善一、平本真知子、瀬尾和弥、権野めぐみ、来田宣幸、森原徹
    • 学会等名
      第31回日本臨床スポーツ医学会学術集会
  • [学会発表] 立位体幹後屈姿勢時の体幹伸展角度と投球肘障害の関係2020

    • 著者名/発表者名
      権野めぐみ、来田宣幸、松井知之、東善一、平本真知子、田中真紀、野村照夫、森原徹
    • 学会等名
      第31回日本臨床スポーツ医学会学術集会
  • [学会発表] 小学生野球検診における投球障害の調査2020

    • 著者名/発表者名
      丸山祥平、奥谷拓真、石濱崇史、末廣健児、田中真紀、来田宣幸、竹島稔、森原徹
    • 学会等名
      第31回日本臨床スポーツ医学会学術集会
  • [学会発表] 投球動作を再現したファンクショナルスローイングテストの有用性2020

    • 著者名/発表者名
      松井知之、東善一、平本真知子、宮﨑哲弥、瀬尾和弥、重広隆、橋本留緒、山本ちさと、辰田明紀、山崎勢那、甲斐義浩、来田宣幸、森原徹
    • 学会等名
      第31回日本臨床スポーツ医学会学術集会
  • [学会発表] マーカレスモーションキャプチャを用いた投球動作の定量的評価の試み2020

    • 著者名/発表者名
      萩原真、森原徹、来田宣幸、三浦雄一郎、福島秀晃
    • 学会等名
      第31回日本臨床スポーツ医学会学術集会

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公開日: 2021-12-27  

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