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2022 年度 実績報告書

マーカレスモーションキャプチャと機械学習を用いたスポーツ障害早期発見法の構築

研究課題

研究課題/領域番号 20K11463
研究機関京都工芸繊維大学

研究代表者

森原 徹  京都工芸繊維大学, その他部局等, 研究員 (90336735)

研究分担者 来田 宣幸  京都工芸繊維大学, 基盤科学系, 教授 (50452371)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード運動器障害 / スポーツ選手 / 非医療従事者
研究実績の概要

本研究は非医療従事者の果たす役割を積極的に推進し、機械学習による画像識別技術に着目し、運動器障害を関連する姿勢や運動機能を評価する手法に関する基礎的研究を進めた。まずは、マーカレスモーションキャプチャを用いた自動評価システムの開発については、しゃがみ込み動作について1日おきに計測を継続し、経時的に評価した。その結果、動作軌跡において高い信頼性が得られた。また、しゃがみ込みが可能な柔軟性を有する対象者においても、股関節中心に動作をおこなうパターンと膝関節中心に動作をおこなうパターンがあることがわかり、単なるスコア評価ではなくマーカレスモーションキャプチャによる定量的評価をおこなうことの重要性が示された。下半身のストレッチをおこなうことがしゃがみ込み動作の変化に与える影響について検討した結果、柔軟性が高い対象者において股関節ストレッチによる効果に多様性が認められ、下肢の複合的な機能が求められることが示唆された。次に、基本的動作や姿勢評価に関しては、ジュニアアスリートを対象として整形外科医による運動器のメディカルチェックを実施し、障害の有無と姿勢の関係について横断的に評価した。下腿部の筋硬度評価について、連続8の字ジャンプをおこなったあとに足部・下腿部に問題を有する選手において筋硬度の値が有意に高くなることを明らかにすることができた。また、野球選手を対象として、全身の柔軟性を多変量解析によって評価したところ、単一の関節可動域では検出することができなかった投球障害との関係を見いだすことができ、統計的手法を用いることの有用性を示すことができた。そのほか、投球動作に関する簡易評価法についても成果としてまとめることができた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 2件)

  • [雑誌論文] 筋硬度下腿・足のスポ-ツ障害とジャンプ前後の腓腹筋筋硬度の関係:ジュニアアスリートを対象として2023

    • 著者名/発表者名
      権野めぐみ、西尾真樹、来田宣幸、野村照夫、松井知之、東善一、平本真知子、橋本留緒、幸田仁志、渡邊裕也、甲斐義浩、森原徹
    • 雑誌名

      ヘルスプロモーション理学療法研究、

      巻: 12(3) ページ: 101-106

    • DOI

      10.9759/hppt.12.101

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Range of motion patterning of upper, trunk and lower extremity-joints in high school baseball pitchers2023

    • 著者名/発表者名
      Hiramoto M, Matsui T, Azuma Y, Seo K, Miyazaki T, Watanabe Y, Kida N, Morihara T
    • 雑誌名

      Journal of Physical Fitness and Sports Medicine.

      巻: 12(1) ページ: 17-25

    • DOI

      10.7600/jpfsm.12.17

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 簡易投球動作評価法の開発2022

    • 著者名/発表者名
      松井知之, 瀬尾和弥, 東善一, 平本真知子, 宮崎哲哉, 橋本留緒, 松澤寛大, 甲斐義浩, 幸田仁志, 来田宣幸, 森原徹
    • 雑誌名

      臨床バイオメカニクス

      巻: 43 ページ: 191-195

    • 査読あり

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公開日: 2023-12-25  

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