研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は,子どもの睡眠,運動,朝食の生活習慣の現状,生活リズムの起点となる生活習慣,および生活リズムと元気さの関連を明らかにすることだった。主な成果は,小学生から中学生の時期に加速度計による身体活動は曲線的な変化を示し,中学入学後に活動時間が減少し始めることが分かった。その他では,子どもの元気さに起床時刻が関連していることが分かった。一方,身体活動は元気さへの関連がみられず,睡眠との関連もみられなかった。
発育発達学
子どもの健やかな成長は我が国の社会的課題の一つである。身体活動,睡眠,朝食の生活習慣は健やかな成長に大切な要素である。本研究の学術的意義の一つは,小学4年生から中学2年生まで5年間の身体活動の縦断変化を示せたことである。中等度強度以上,低強度,座位の身体活動強度別に変化を示せた。国内外の子どもの身体活動ガイドラインには中等度強度以上と座位時間が強調されることが多く,今後我が国のガイドラインを考えていく上で本研究の成果は社会的意義が高い。