研究課題/領域番号 |
20K11473
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
石井 香織 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (10548697)
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研究分担者 |
岡 浩一朗 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (00318817)
柴田 愛 筑波大学, 体育系, 准教授 (30454119)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 座位行動 / 観察研究 / 介入研究 / 児童 / 生徒 |
研究実績の概要 |
子どもの1日の座位時間は約9時間にも上る。子どもにおいても、成人同様座位行動は肥満や糖尿病、抑うつなど心身の健康へ悪影響を及ぼすことが示されている。これまでの子どもを対象にした座位行動研究に関しては、座位行動の健康や学力への影響(メンタルヘルスや学力に座りすぎがどのような影響を及ぼすのか)に関する研究成果の蓄積は不十分である。また、世界的にも子どもの座りすぎを是正するための対策は、十分な研究成果の蓄積が少なく効果的な方策は確立されていない。そこで本研究の目的は、日本の児童・生徒を対象に観察研究により心身の健康および学力への影響を解明することとした。最終年度である今年度は、昨年度新型コロナウィルス感染症流行の影響により、対象となる子どもの生活・環境が大きく変化し、一部調査・測定が実施できない状況が生じた対象に追跡調査を行った。学校コホートに対しては、学校長より調査に協力の同意が得られている小学校・中学校の全児童・生徒を対象とし調査した。調査の方法は、留め置き法での質問紙の回答を依頼した。アウトカム評価で必要な体力及び学力のデータについては、該当児童・生徒のデータを学校より得た。地域コホートについては、2都市の住民基本台帳より無作為抽出し、ベースラインの調査に協力の得られた児童・生徒に対して、郵送法にて質問紙での調査および加速度計による測定を行った。本検討の成果として、児童・生徒の健康指標に与える総座位時間や場面別座位行動の影響、またその行動に影響を与える社会的要因や環境的要因を明らかにすることができた。
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