研究課題/領域番号 |
20K11494
|
研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
板井 美浩 自治医科大学, 医学部, 教授 (00231142)
|
研究分担者 |
菊地 元史 自治医科大学, 医学部, 教授 (60332988)
高瀬 堅吉 自治医科大学, 医学部, 教授 (80381474)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
|
キーワード | 性格 / 運動学習能力 / マウス |
研究実績の概要 |
本研究では、成体期の雄性マウスに不安、好奇心、社交性、運動学習能力を測定する行動テストバッテリーを課し、行動テストバッテリー終了後に、後ろ向き研究で「不安が高い/低い個体」、「好奇心が高い/低い個体」、「社交性が高い/低い個体」を区別し、パーソナリティ特性と運動学習課題の成績の関係を検討する。そして、次に、パーソナリティ特性によって運動学習課題の成績に違いが認められた個体について、採取した脳を対象に組織学的解析を行い、パーソナリティ特性が運動学習機能に与える影響の神経生理学的機序を検討することを目的に実験を行う。1週間につき10匹を対象にサンプリングを行う。総計200匹まで行動解析を実施してデータを得る。 昨年度は、不安行動測定に用いる明暗選択テスト、好奇心の測定に用いるオープンフィールドテスト、社交性の測定に用いる社会的行動測定テスト、運動能力の測定に用いるロータロッドテストのセットアップを行い、実験を開始する予定であった。しかしながら、新型コロナウイルスの影響で、研究活動が制限され、さらにメディア授業の準備などで研究の進行が大幅に遅れることとなった。現在、研究制限が解かれ、さらにメディア授業の準備も終えたことから、今年度は研究期間内に上記測定系で総計200匹のマウスの行動解析を終えるよう、実験を進めている。また、予定していたICRマウス系よりC57BL/6系の方が解析に適していることが分かったため、マウスの系統をC57BL/6系に切り替えて実験を再開予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
昨年度は、新型コロナウイルスの影響で、研究活動が制限され、さらにメディア授業の準備などで研究の進行が大幅に遅れた。しかしながら、研究制限が解かれ、さらにメディア授業の準備も終えたことから、今年度は研究期間内に上記測定系で総計200匹のマウスの行動解析を終えるよう、実験を進めている。
|
今後の研究の推進方策 |
既に実験系は確立したので、1週間あたりのサンプリング数を増やすことで、プロジェクトの遅れを取り戻したい。
|
次年度使用額が生じた理由 |
昨年度は、新型コロナウイルスの影響で、研究活動が制限されたため使用しなかった。今年度は、昨年度に実施できなかった実験に係る費用に充当予定である。
|