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2021 年度 実施状況報告書

多様なニーズを対象とした自然体験活動の効果の可視化とモデルプログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K11498
研究機関新潟医療福祉大学

研究代表者

吉松 梓  新潟医療福祉大学, 健康科学部, 講師 (90508855)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードキャンプ / スペシャルニーズ / 多様性 / アウトドアセラピー
研究実績の概要

本研究の目的は、障がい、不登校、難病、貧困等の多様なニーズに応じた自然体験活動を対象として調査を行い、自然体験活動の効果の特徴を明らかにすること(課題1)、各ニーズに応じたモデルプログラムを開発すること(課題1)である。
2020年度は、課題1:横断的調査を用いた各ニーズによる効果の特徴の包括的把握を中心として研究を実施する予定であったが、新型コロナウィルス感染拡大の影響で多くの自然体験活動が中止されたため実施することができなかった。このため、国内ですでに先行研究が蓄積されている領域(特に不登校生徒を対象としたキャンプ)について包括的なレビューを実施し、心理社会的な効果(自己概 念、不安等の情緒の側面、他者関係、登校状況などの行動変化など)が概観された。
2021年度は、前年度に実施できなかった課題1の調査を実施する予定であったが、引き続き新型コロナウィルス感染拡大の影響で、多くの自然体験活動が中止や変更を余儀なくされた状況となった。このため結果として、一部のニーズ(子どもの貧困)に対するキャンプの調査ができるに留まった。課題1については、分析に必要な十分なデータ量が得られていない状況のため、今後も調査を継続する必要がある。また、課題2の先行事例へのインタビュー調査によるモデルプログラムの開発については、インタビューデータを質的分析(複線径路等至性アプローチ等)を用いて分析する段階である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

昨年(2020)年度に引き続き、2021年度も新型コロナウィルス感染拡大の影響で多くの自然体験活動が中止されたり、実施形態を変更したりという状況にあった。このため、特に課題1において十分なデータが得られず、研究の進捗状況をやや遅れていていると判断した。

今後の研究の推進方策

2022年度は研究助成の最終年度となるが、上述の通り新型コロナウィルスの感染拡大の影響により、課題1の横断的調査を用いた各ニーズによる効果の特徴の包括的把握が遅れているため、引き続き調査を本年度も実施する予定である。課題2の先行事例へのインタビュー調査によるモデルプログラム の開発については、インタビューデータを複線径路等至性アプローチ等の質的分析を用いて分析し、その結果を関連学会にて発表し、投稿論文としてまとめる予定である。

次年度使用額が生じた理由

次年度使用額が生じた理由として、新型コロナウィルスの感染拡大やオンライン会議ツールの普及により、計画当初に予定していた研究打ち合わせ、及び調査のための旅費を使用しなかったことが挙げられる。また、調査のためのアンケート用紙や封筒等の消耗品についても、調査対象の数が当初の予定より大幅に少なくなったため、金額の使用が生じなかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 統合型長期キャンプセラピーにおける発達障碍児の自己肯定意識の特徴と被受容感及び社会的スキルとの関連性の検討:定型発達児との比較検討から2022

    • 著者名/発表者名
      坂本 昭裕, 大友 あかね, 前川 真生子, 吉松 梓
    • 雑誌名

      体育学研究

      巻: 67 ページ: 361~377

    • DOI

      10.5432/jjpehss.22009

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] スペシャルニーズ、インクルーシブ、ユニバーサル -野外教育の現場で実践するには-2021

    • 著者名/発表者名
      荒巻 恵子,針ヶ谷 雅子,太田 正義,中丸 信吾,野口 和行,吉松 梓
    • 学会等名
      日本野外教育学会第24回大会

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公開日: 2022-12-28  

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