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2020 年度 実施状況報告書

リプロダクティブヘルスケア/ライツ啓発を組み入れた新規早発卵巣不全予測法の検証

研究課題

研究課題/領域番号 20K11508
研究機関名古屋大学

研究代表者

後藤 真紀  名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (90378125)

研究分担者 大須賀 智子  名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (30778296)
中村 智子  名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (40732681)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード卵巣予備能 / 多嚢胞性卵巣症候群 / AMH
研究実績の概要

当初予定していた啓発講義および採血はコロナ禍にて実施できなかったため、これまでに講義に参加し採血を実施した543名
平均年についての後方視的検討を実施した。AMH2.0 ng/mL未満の低値群、 もしくは 8.0 ng/mL以上の高値症例を抽出し、それぞれの血清卵胞刺激ホルモン(FSH), 黄体形成ホルモン(LH), エストラジオール, プロラクチン, テストステロン値を測定した。543名の血清AMH は4.76±3.01 ng/mL であり、99名(18.2%)に月経周期異常を認めた。AMH低値群( 2.0 ng/mL未満)69名およびAMH高値群( 8.0 ng/mL以上)66名では、月経周期異常は18名(26.0%)と 33名(50.0%)と増加していた。血清 AMH と FSH, LH, および LH/FSH 比は月経周期異常との相関を認めた(FSH r=-0.493, p<0.01;LH r=0.494, p<0.01;LH/FSH r=0.610, p<0.01)。AMH高値群に着目し、LH7IU/ L以上、およびLH /FSH比を1以上とした場合の、予測AMHカットオフ値は6.45 ng / mL(感度76.5%、特異性72.7%)と見積もられた。血清AMHは毎年の健康診断でも測定できるため、未受診の若年PCOS患者の早期介入を可能にするツールとなり得る可能性が示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナ禍で予定していた啓発講義やアンケート調査および検体採取が実施できなかった。このため検体採取が完了してから実施する予定であったPOTE抗体の測定が遅れている。

今後の研究の推進方策

感染対策に配慮した講義や採血実施方法を検討していく。上記の実施が困難な場合には、既に採取した検体を用いてPOTE抗体の検出についての検討を開始する

次年度使用額が生じた理由

予定していた検体採取がコロナ禍で実施できなかったため次年度使用額が生じた。次年度は今年度分も含めた回数で啓発講義を実施するため、当初の計画通り使用していく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Association of anti-Mullerian hormone levels and menstrual-cycle disorders in a general cohort of young women2021

    • 著者名/発表者名
      Miyake Natsuki, Osuka Satoko, Goto Maki, Iwase Akira, Murakami Mayuko, Yoshita Sayako, Hayashi Shotaro, Muraoka Ayako, Nakanishi Natsuki, Murase Tomohiko, Nakamura Tomoko, Kajiyama Hiroaki
    • 学会等名
      73rd Annual Congress of the Japan Society of Obstetrics and Gynecology

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公開日: 2021-12-27  

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