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2022 年度 研究成果報告書

脳腫瘍増殖の病態メカニズムにおけるオレイン酸代謝の意義の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K11527
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59040:栄養学および健康科学関連
研究機関東北大学

研究代表者

香川 慶輝  東北大学, 医学系研究科, 助教 (30728887)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード脂肪酸結合蛋白質 / FABP7 / 脳腫瘍 / 脂肪酸代謝 / エピゲノム / ヒストンアセチル化 / 脂肪滴
研究成果の概要

グリオブラストーマは最も悪性度の高い脳腫瘍の一つである。本研究はオレイン酸に強い親和性を持ち、グリオブラストーマに高い発現を示す脂肪酸結合蛋白質 (FABP7)と患者予後を大きく左右するIDH遺伝子変異の関連を詳細にし、“脳腫瘍増殖の病態メカニズムにおけるオレイン酸代謝の意義”を検討した。
予後不良の野生型IDH1グリオブラストーマでFABP7の発現が高く、核に強く発現すること、FABP7の核局在は核内アセチルCoAを増加させると共にヒストンアセチル化レベルを増加させること、オレイン酸はFABP7の核移行を誘導し、核内脂肪滴形成し、転写制御に寄与すること、を明らかにした。

自由記述の分野

分子生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

グリオブラストーマは最も悪性度の高い脳腫瘍の一つであるが、未だ有効な診断マーカーや治療法は確立されていない。近年、グリオブラストーマの細胞内代謝系と腫瘍生物学的特性との関連が注目されているが、詳細は明らかになっていなかった。本研究では、予後不良の野生型IDH1グリオブラストーマでFABP7の発現が高く、特に核に強く発現することを見出した。この結果より、FABP7を標的としたグリオブラストーマの病態診断の確立が期待できる。また、FABP7機能を介したオレイン酸代謝がグリオブラストーマの病態進行を促進させることから、オレイン酸を標的にした栄養学的な治療指針の確立を期待することが出来る。

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公開日: 2024-01-30  

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