口腔マイクロバイオームは宿主の代謝や免疫などに影響し、健康や全身性疾患の発症および進行と密接に関連している。本研究では、口腔マイクロバイオームが糖尿病および動脈硬化症の発症にどのように関連しているのかを明らかにすることを目的とし、東北メディカル・メガバンク計画のコホート調査で収集された口腔検体を用いて解析を行った。健常群、高血糖群、高コレステロール群、高血糖/高コレステロール群の4群で16SリボソームRNA遺伝子解析および細菌数の定量を行い、唾液の微生物叢の組成の違いを明らかにした。また、高血糖および高コレステロールで存在量が変化する微生物種をそれぞれ9種類および6種類見出した。
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