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2020 年度 実施状況報告書

慢性腎臓病における連続座位行動の意義

研究課題

研究課題/領域番号 20K11557
研究機関香川大学

研究代表者

宮武 伸行  香川大学, 医学部, 准教授 (30510705)

研究分担者 片山 昭彦  四国学院大学, 社会学部, 教授 (00435075)
鈴木 裕美  香川大学, 医学部, 助教 (00644733)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード慢性腎臓病 / 連続座位行動
研究実績の概要

慢性腎臓病(CKD)における連続座位行動の意義を検討するために2020年度は以下の検討を行った。
1)連続した座位行動の指標を過去の文献をもとに確定するとともに、3軸活動量計のデータからの抽出、算出方法を検討し、実施した。指標は、1日あたりの座位行動(%)、30分以上連続した座位行動(%およびバウト)、60分以上連続した座位行動(%およびバウト)等であった。
2)2次解析として、健診受診者を対象に、座位行動と精神的健康度との関連を検討した。対象は健診受診者男性71名、女性235名、合計306名であった。座位行動は3軸加速度計、精神的健康度はK6を用いて評価した。重回帰分析で女性において、交絡因子で補正後も、座位行動がK6スコアの有意な規定因子であった。いわゆる健康な女性においては、座位行動と精神的健康度との関連が示唆された。
3)2次解析として、慢性血液透析患者を対象に、3軸加速度計を用いた身体活動量測定の採用基準を満たす患者特性について検討した。対象は慢性血液透析患者男性77名、女性55名、合計132名であった。身体活動量は、3軸加速度計を用いて評価した。採用基準は、連続した14日のうち、1)1日あたり600分以上の装着、2)3日の透析日と日曜日を含めた4日の非透析日を合わせた7日間のデータが揃っている、とした。また、採用基準を満たした群と満たせなかった群に分類し比較したところ、性別、脂質異常症、膝痛において有意差を認めた。ロジスティック回帰において、性別が身体活動評価の採用基準充足に関与しており、男性が女性よりも有意にオッズ比が低値を示した(オッズ比:0.39、95%CI:0.18-0.84)。充足者の特性として性別が関連しており、男性への働きかけに配慮することで充足率が改善する可能性が示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

新型コロナウイルス感染症の影響で、予定していた調査が一部実施できなかったが、連続座位行動の指標の算出等を行え、次年度の本格的な解析にむけての準備を整えることができた。

今後の研究の推進方策

確定した連続座位行動の指標をもとに、慢性血液透析患者、健診受診者において連続座位行動と健康関連QOLとの関係を横断的に検討する。また、慢性血液透析患者において連続座位行動と生命予後との関係を明らかにするための調査を継続実施する。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染症のため、計画していた調査が一部延期となったこと、また、予定していた学会発表が行えなかったため。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] 健診受診者での座位行動と精神的健康度との関連2020

    • 著者名/発表者名
      青山友子、宮武伸行、国橋由美子、関明穂
    • 雑誌名

      地域環境保健福祉研究

      巻: 23 ページ: 1-4

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Factors related to meeting data recruitment criteria for physical activity measurements in patients on chronic hemodialysis2020

    • 著者名/発表者名
      Shuhei Hishii, Nobuyuki Miyatake, Hiroyuki Nishi, Takashi Kondo, Akihiko Katayama, Kazuhiro Ujike, Kiichi Koumoto, Hiromi Suzuki, Hiroo Hashimoto
    • 雑誌名

      Japanese Journal of Helath Promotion

      巻: 22 ページ: 167-172

    • 査読あり

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公開日: 2021-12-27  

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