• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 実施状況報告書

慢性腎臓病における連続座位行動の意義

研究課題

研究課題/領域番号 20K11557
研究機関香川大学

研究代表者

宮武 伸行  香川大学, 医学部, 准教授 (30510705)

研究分担者 片山 昭彦  四国学院大学, 社会学部, 教授 (00435075)
鈴木 裕美  香川大学, 医学部, 助教 (00644733)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード連続座位行動 / 健康関連QOL
研究実績の概要

慢性腎臓病(Chronic kidney Disease:CKD)を対象に、3軸加速度計を用いて連続座位行動を評価し、生命予後との関連を明らかにするため、今年度は以下の検討を行った。
1)投薬治療を受けていない健診受診者男性41名、女性60名、合計101名を対象に、連続座位行動と健康関連QOLとの関係を横断的に検討した。連続座位行動の指標として、30分以上連続した座位行動の合計時間(分)、装着時間に対する割合(%)、回数(回/日)を、健康関連QOLはEuroQOLを用いて評価した。蛋白尿の有無による連続座位行動の指標の有意な差は認めなかった。単相関分析による健康関連QOLと連続座位行動の指標との有意な関連は認めず、交絡因子を補正した重回帰分析においても健康関連QOLと連続座位行動との関連は認めなかった。投薬治療を受けていない健診受診者では慢性腎臓病、連続座位行動と健康関連QOLとの関係は認めなかった。
2)慢性血液透析患者男性42名、女性42名、合計84名を対象に、連続座位行動と健康関連QOLとの関係を横断的に検討した。連続座位行動は、30分以上と60分以上のバウト(bouts)と装着時間に対する相対値(%)により評価した。単相関分析で、全日および非血液透析日において、すべての連続した座位行動の指標は健康関連QOLとの有意な負の相関を示した。重回帰分析により、全日と非血液透析日で、交絡因子を調整しても、すべての連続座位行動の指標は健康関連QOLの決定因子であった。
3)慢性血液透析患者における連続座位行動と生命予後との検討を行うためのデータベースの整理、確認を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度は、当初の計画通り連続座位行動と生命予後の代替指標である健康関連QOLとの関係を、慢性血液透析患者および健診受診者で横断的に検討することができた。

今後の研究の推進方策

次年度は、慢性血液透析患者における連続座位行動と生命予後との検討を、生存分析(コックス比例ハザードモデル)により行う。また、継続して行っている慢性血液透析患者の座位行動の測定を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

予定された学会がオンライン開催となり、旅費が不要になったことなどのため。次年度慢性血液透析患者における連続座位行動と生命予後との検討を行い、学会発表、論文投稿等を行う予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 健診受診者における慢性腎臓病、長時間連続した座位行動と健康関連Quality of Life(QOL)との関連2021

    • 著者名/発表者名
      青山友子、宮武伸行、国橋由美子、関明穂
    • 雑誌名

      地域環境保健福祉研究

      巻: 24 ページ: 7-11

    • 査読あり
  • [学会発表] Body mass index、慢性腎臓病、座位行動と健康関連Quality of Life(QOL)との関連~健診受診者での調査~2021

    • 著者名/発表者名
      宮武伸行、青山友子、国橋由美子、関明穂
    • 学会等名
      第28回西日本肥満研究会
  • [学会発表] 慢性血液透析患者における連続した座位行動と健康関連QOLとの関係2021

    • 著者名/発表者名
      浪尾敬一、宮武伸行、菱井修平、近藤隆司、西宏行、片山昭彦、氏家一尋、河本紀一、鈴木裕美、橋本洋夫
    • 学会等名
      第92回日本衛生学会学術総会

URL: 

公開日: 2022-12-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi