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2020 年度 実績報告書

胎児期から乳児期の脂質代謝遺伝子発現に関与するDNA脱メチル化機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K11558
研究機関九州大学

研究代表者

森永 秀孝  九州大学, 医学研究院, 特任助教 (70444792)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2021-03-31
キーワードエピジェネティクス / 脂質代謝 / PPARα / トランスジェニックマウス / DOHaD
研究実績の概要

我々は胎児期から乳児期におけるエピゲノム修飾が成人期での生活習慣病発症の一因となっている可能性を示すため、肝臓における代謝臓器としての機能成熟過程とDNA脱メチル化の関連を明らかにし、さらに成人期での生活習慣病とDNA脱メチル化の関連を明らかにすることを目的として研究を行っている。今年度は、まず野生型マウスにおけるメチローム解析を行った。胎生期18.5日齢、生後2、16、28日齢から肝臓を採取し、Whole Genome Bisulfite Sequenceを行った。解析した結果、2日齢から16日齢にかけて劇的にDNAメチル化状態が変化していることが判明した。主に造血関連遺伝子や脂質代謝遺伝子のメチル化状態に変化が生じており、この期間が肝臓の機能成熟に大事な時期であることが明らかになった。また、胎児期から乳児期における栄養環境がエピゲノム記憶として記憶・維持されて将来の健康や疾患発症に関連するという仮説を実証するために、時期特異的にDNA脱メチル化を誘導するマウスを作成する予定であるが、今年度はloxP配列で挟まれたpoly A cassette(STOP)の下流にdCas9にTETが連結した構造を持つベクターを作製した。このベクターを培養細胞(HEK293)に遺伝子導入を行い、AAV-Creを作用させることでdCas9-TET融合蛋白質の発現が確認終了しており、理研にてトランスジェニックマウスを作成する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] High-mobility group box 2 protein is essential for the early phase of adipogenesis2021

    • 著者名/発表者名
      Hidetaka Morinaga, Yoshimi Muta, Tomoko Tanaka, Makito Tanabe, Yuriko Hamaguchi, Toshihiko Yanase
    • 雑誌名

      Biochem Biophys Res Commun.

      巻: 557 ページ: 97-103

    • DOI

      10.1016/j.bbrc.2021.03.149

    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2022-12-28  

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