アロマセラピーは香りを元にした民間療法の一つである。その手軽さと実感し易さからアロマセラピーは多くの人々の間で行われているが、その効果の科学的な根拠に乏しい。アロマセラピーに関連する研究は数多く行われているが、アロマセラピーの持つ独特な効果の解釈が効果を曖昧なものにしていると考えられる。そのため、根拠に基づく医療が提唱されている医療機関においてはほとんど実施されていない。 今回の研究ではアロマセラピーの効果の科学的な解明を目的として、プラセボ効果を排除できる動物実験を用いて検討を行った。その結果、ゼラニウム精油の自律神経調節作用の一端を解明できたと考える。
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