研究課題/領域番号 |
20K11569
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 京都女子大学 |
研究代表者 |
今井 佐恵子 京都女子大学, 家政学部, 特任教授 (00438235)
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研究分担者 |
福井 道明 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30247829)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 食べるスピード / 食べる順番 / 血糖値 / インスリン / 2型糖尿病 / 管理栄養士 / 糖尿病合併症 / 食事療法 |
研究成果の概要 |
食べるスピード、食べ方が血糖値、インスリン等に与える影響について無作為化比較試験を実施した。結果、10分の三角食べ(炭水化物と主菜副菜を口中で混合して食べる)は20分かけて野菜から食べるより、血糖ピーク値、血糖変動が有意に増加した。また、食物繊維豊富な野菜を最初に炭水化物を最後に食べると10分で速食いしても血糖上昇及びインスリン分泌を抑制できることが明らかになった。さらに、2型糖尿病患者に食べる順番を管理栄養士が指導すると5年間の血糖コントロールが改善し、動脈硬化症をはじめとする糖尿病の合併症発症進展予防に有効であることが示唆された。
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自由記述の分野 |
糖尿病食事療法
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
速食いや三角食べ(炭水化物とおかずを一緒に食べる)は血糖値及びインスリンを上昇させることが明らかとなった。しかし、野菜豊富な食事を野菜から食べると速食いしても血糖上昇が抑えられたことから、速食いになる食事内容、すなわち野菜、未精製穀類など食物繊維を多く含む食品が不足する食事は、糖尿病、肥満の発症に寄与する可能性があることが示唆された。2型糖尿病患者を対象とした5年間の管理栄養士による食べ方(食べる順番と食べるスピード)の食事指導は、薬物の影響を排除しても、血糖コントロール、血圧の改善および動脈硬化などの合併症の発症進展に有効であったことから、今後の食事療法の科学的根拠となるものであると考える。
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