近年、骨格筋の量と機能の維持が健康寿命に関連するとの報告が増えていることから、フラボノイドによる骨格筋の機能調節に主題をおいた研究を展開した。骨格筋の機能調節研究においては、運動や栄養の摂取状況に応じた中枢との連動が着目され、神経やホルモンが骨格筋の機能維持に果たす役目が明らかにされている。本課題は抹消組織(骨格筋)を中心に中枢(視床下部)での変化も併せて解析し、フラボノイドが骨格筋機能へどのような寄与をしているかについて解明したものである。骨格筋量の維持に貢献するフラボノイドが全身の機能改善にも影響したというこの成果は、骨格筋を維持するための食品成分の利用法に新たな展開を与えるものである。
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