研究課題/領域番号 |
20K11587
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
金澤 昭雄 順天堂大学, 医学部, 准教授 (30407259)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 肥満外科 / 2型糖尿病 / 肥満 / 腸内細菌叢 |
研究実績の概要 |
肥満症に対する外科治療(bariatric surgery)は優れた抗糖尿病効果を有することが欧米人患者を対象としたランダム化比較試験(randomized controlled trial: RCT)により示されている。そのメカニズムとして、食事摂取量、腸内細菌叢、胆汁酸、様々なホルモンの変動が関連するとされている。 しかしながら、欧米人と比べ、日本人の2型糖尿病は高度肥満の頻度は少なく、欧米人の2型糖尿病とは異なる特徴を有するため、肥満外科治療の抗糖尿病効果のメカニズムは欧米人患者と比較して大きく異なる可能性がある。本研究は血糖コントロール不良の軽度肥満の日本人2型糖尿病患者を対象とし、肥満外科治療群と内科治療群(対照)に無作為に割り付けを行う日本で初のRCTである。両群で腸内細菌叢、血中胆汁酸、炎症マーカー、アディポサイトカイン、インスリン・インクレチン分泌の測定、血中エクソソーム解析を行い、肥満外科治療による抗糖尿病効果のメカニズムを解明する。 現在、研究対象となる患者を四谷メディカルキューブでリクルート中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ禍、緊急事態宣言の発令などの影響のため、患者受診が減少している。そのため登録条件をみたす患者が減少しており、患者リクルートが進んでいない。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、周辺医療機関にアナウンスし、患者登録に努める。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍のため、患者が登録が進まず、次年度使用額が生じた。
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