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2023 年度 実績報告書

慢性腎臓病の栄養障害・サルコペニアの発症・進展とエピゲノム異常の関係

研究課題

研究課題/領域番号 20K11588
研究機関昭和大学

研究代表者

本田 浩一  昭和大学, 医学部, 教授 (70297000)

研究分担者 内田 直樹  昭和大学, 医学部, 教授 (00286775)
木庭 新治  昭和大学, 医学部, 教授 (20276546)
小林 靖奈  昭和大学, 薬学部, 教授 (20276611)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード後成的遺伝子変性 / 栄養障害 / 抗老化関連因子 / CKD
研究実績の概要

血液透析患者176例、保存期CKD患者42例において抗老化関連因子遺伝子の後成的変化についてMSP法でメチル化の頻度を検討した。また、最終年度はdroplet digital(dd)PCR解析にて抗老化関連因子遺伝子のDNAメチル化について絶対定量を行なった。
CKD患者のDNAメチル化の頻度は、健康被験者との比較ではDNAメチ化の頻度が高くなることを見出した。MSP法では透析患者では約20%の患者でKlothoやSirtuin1の完全メチル化を認めた。保存期CKD患者では約85%、血液透析患者では約70%においてKlotho/FGF23、Sirtuin1のDNAメチル化が、完全にメチル化された場合とメチル化と非メチル化が混在した場合(DNAメチル化混在型)に分かれ、mRNAレベルやタンパクレベルは完全メチル化で低下し、混在型では必ずしも低下していない結果であった。
DNAメチル化と栄養障害との関係はKlotho遺伝子のメチル化を有する患者では栄養障害のマーカーであるgeriatric nutritional risk index(GNRI)が有意に低下し、多変量解析で栄養障害に関連する因子で補正してもKlotho遺伝子のメチル化はGNRI低下の独立したリスクあった。また、Sirtuin1 mRNAレベルが血液透析患者の筋力低下に関係する結果が得られた。
混在型ではmRNAレベルが高値から低値とばらつきがあり、遺伝子発現が維持される場合と低下する場合があることが明らかとなった。現在、ddPCR解析で混在型のメチル化の絶対定量とmRNAレベルとの関係を解析中である。

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公開日: 2024-12-25  

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