• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 研究成果報告書

非アルコール性脂肪性肝炎に対する増殖因子を介した肝臓修復機構の解明と治療への応用

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 20K11589
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59040:栄養学および健康科学関連
研究機関東邦大学

研究代表者

土屋 勇一  東邦大学, 薬学部, 准教授 (10307738)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード肝線維化 / 線維芽細胞増殖因子 / 非アルコール性脂肪肝炎
研究成果の概要

非アルコール性脂肪肝炎(NASH)は世界中で患者が増加している疾患である。NASHの症状のうち最も生命予後に影響を与えるのは肝線維化であるが、その発症メカニズムには不明な点が多く、治療薬の開発は遅れている。我々は独自に樹立したNASHモデルマウスを用いて解析を行い、線維芽細胞増殖因子の一つであるFGF18がNASH増悪時の肝線維化に関与することを見出した。さらに肝細胞特異的FGF18過剰発現マウスを作製したところ、通常飼育環境下において肝腫大と肝線維化が亢進した。したがってFGF18は肝線維化の鍵となる因子であり、抗肝線維化薬の治療標的となる可能性が示唆された。

自由記述の分野

生化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

肝線維化は様々な肝疾患で起こり生命予後に大きく影響するため、発症メカニズムの解明と治療薬の開発は急務である。肝線維化の病態モデル動物としては、マウスに四塩化炭素などを腹腔投与し炎症を誘発して線維化を誘導する実験系が頻用されるが、薬物の標的が炎症なのか線維化なのかを判別するのが困難である。本研究で作製した肝細胞特異的FGF18過剰発現マウスは炎症を介さずに直接線維化を誘導できることから、新たな病態モデル動物として肝線維化メカニズムの解明および治療薬のスクリーニングに利用できると期待される。

URL: 

公開日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi