研究課題/領域番号 |
20K11617
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
蘆田 健二 久留米大学, 医学部, 准教授 (40549333)
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研究分担者 |
永山 綾子 久留米大学, 医学部, 助教 (00837883)
大江 賢治 福岡大学, 薬学部, 教授 (30419527)
野村 政壽 久留米大学, 医学部, 教授 (30315080)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | サルコペニア / 肥満 / 糖尿病 / コルチゾール |
研究成果の概要 |
加齢に伴う体内環境の変化(成長ホルモンの低下、副腎男性ホルモンの低下、閉経/男性性腺機能低下症、炎症惹起因子の増加)は、11β-水酸化ステロイド脱水素酵素-1型(11βHSD1)を活性化して細胞内コルチゾールを増加する。この細胞内コルチゾールの活性化が加齢に伴うサルコペニア肥満、骨粗鬆症などの体組成変化や代謝障害につながり負の循環につながると考えられる。この加齢現象を模倣するクッシング症候群、サブクリニカルクッシング症候群における体組成、代謝異常を明確化し、11βHSD1阻害薬の有効性を確認した。脂肪細胞、筋肉細胞株をもちいた基礎実験による機序解明とともに新たな創薬の基盤となる。
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自由記述の分野 |
内分泌代謝学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超加齢社会をむかえる本邦にとって、加齢とともに増加するサルコペニア、肥満症、骨粗鬆症などの原因の究明と対策は重要な課題である。本研究は、加齢とともにおこる臓器の代謝異常を起こす原因として、糖質コルチコイドの細胞内活性化に着目した独自性のあるものである。また、最終的な結果の導出対象をヒトにおいておりフィードバックが容易である。本研究は、健康年齢の維持、健康寿命の延長、高齢者の生活の質を改善するための新たな知見を得られ、社会的意義が高い。
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