研究課題/領域番号 |
20K11620
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
清水 美穂 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 客員准教授 (00500399)
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研究分担者 |
藤田 恵理 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 研究員 (50466877)
跡見 順子 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 客員教授 (90125972)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 卵殻膜 / 炎症性腸疾患 / 細胞外マトリクス / III型コラーゲン |
研究成果の概要 |
400年以上前の薬学書に創傷治癒効果があることが書かれている鶏卵殻膜は、近年、摂取により膝関節の痛みの改善、動物においては線維化や炎症予防効果が報告されている。我々は人が卵殻膜をサプリメントとして摂取すると呼吸機能・皮膚弾力性・運動機能改善と同時に腸内細菌叢のバランスが改善することを見出し、また、マウスに卵殻膜をサプリメントとして摂取させると、創傷治癒の早期に分泌される柔らかいIII型コラーゲンの発現が上昇するという結果を得ていた。本研究では予防につながる卵殻膜の腸内環境改善効果を、DSS大腸炎マウスモデルにより検証した結果、卵殻膜を事前に摂取することで疾患病理改善を実証できた。
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自由記述の分野 |
健康科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
炎症性腸疾患(IBD)は様々な腸の病気を含み、その中でも最も一般的なものは潰瘍性大腸炎(UC)とクローン病(CD)であり、持続性あるいは反復性の下痢、腹痛、血便などを伴う。近年、IBD患者は増えてきており、比較的若い年齢層(10~30歳代)で発症するため、栄養の吸収障害から成長障害をきたす可能性がある。本研究ではIBDのモデルとして最もよく用いられているDSS大腸炎モデルへの卵殻膜1日1回サプリメント的摂取が、病態悪化を防ぐ予防効果があることを示せた意義は大きい。
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