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2022 年度 研究成果報告書

ケトン体代謝の流れがエピゲノム修飾と細胞機能、代謝疾患発症に及ぼす影響の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K11624
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59040:栄養学および健康科学関連
研究機関徳島大学

研究代表者

上番増 喬  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 助教 (10581829)

研究分担者 高橋 章  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (90304047)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードケトン体 / 代謝 / 栄養
研究成果の概要

ケトン体代謝の流れがエピゲノム修飾と細胞機能、代謝疾患発症に及ぼす影響を検討した。細胞実験において、ケトン体の存在することと合わせて、ケトン体合成経路が働くことがケトン体遺伝子発現に影響を及ぼすことが明らかとなった。さらに、生体内でケトン体代謝酵素を欠損したマウスの肝臓や腎臓では、タンパク質のアセチル化修飾に変化が見られた。また、この欠損マウスに高脂肪高ショ糖食を投与すると、野生型マウスと比較して耐糖能の悪化を示した。以上のことからケトン体代謝の流れの変化によりタンパク質のアセチル化、細胞機能に影響を生じることが示された。

自由記述の分野

栄養学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究によって、細胞内で産生されるケトン体と細胞外から細胞内へ取り込まれるケトン体とでは、同じケトン体であっても細胞機能へ及ぼす影響が異なること、ケトン体代謝酵素の機能欠損がタンパク質修飾を調節することである。これらのことから、ケトン体の産生や代謝などによるケトン体代謝の流れの変化を介した細胞機能調節機構が存在することが明らかとなった。近年、ケトン体産生を促す食事の摂取が、腎機能障害や高血圧などの抑制に働くことや寿命を延伸する作用が示されており、ケトン体代謝の流れによる細胞機能制御機構の解明は疾病予防の新たな標的となる可能性がある。

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公開日: 2024-01-30  

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