研究課題/領域番号 |
20K11640
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
菊池 清志 久留米大学, 医学部, 准教授 (60404539)
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研究分担者 |
瀬戸山 健太郎 鹿児島大学, 総合科学域共同学系, 准教授 (00372805)
榊間 春利 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (10325780)
川原 幸一 大阪工業大学, 工学部, 教授 (10381170)
丸山 征郎 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (20082282)
森岡 基浩 久留米大学, 医学部, 教授 (20295140)
田中 永一郎 久留米大学, 医学部, 教授 (80188284)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 1,5-AF / AMPK |
研究成果の概要 |
急性虚血性脳卒中(AIS)ラット、SHRSP、および SAMP8を使用して、加齢に伴う脳疾患に対する 1,5-AF の効果を評価した。 AIS モデルでは、1,5-AF の腹腔内注射により、脳梗塞体積、神経障害、死亡率が減少した。 SHRSP では、1,5-AF を経口投与すると血圧が低下し、生存期間が延長された。 SAMP8 では、1,5-AF の経口投与により、加齢に伴う運動認知機能の低下が軽減された。 加齢により PGC-1α および BDNF の発現レベルは低下するが、1,5-AF が AMPK を活性化し、それが PGC-1α/BDNF 経路の上方制御につながることがわかった。
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自由記述の分野 |
脳神経外科学、分子生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
AMPK 活性化は“Exercise in a Pill”[Brain Plast. 2017] という論文が報告されるほど、運動と同じような効果を期待しうる。運動はAMPK活性化に因って「抗動脈硬化作用」「神経可塑性促進」「骨格筋量調節」などを媒介するが、認知症・脳卒中症状などにより身体活動ができなくなると、充分な運動量の確保が困難になる。運動量の低下は、脳・心血管疾患や自律神経失調症、転倒による外傷、さらには寝たきりにつながる大きな危険因子となる。本研究では、申請者らが発見した、AMPK活性化作用を有する経口剤が、運動と同様の効果をもつことを明らかにした。その社会的意義は大きいと考える。
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