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2023 年度 実施状況報告書

学童期における味覚感度に着目した食の自己管理能力育成プログラムの検証

研究課題

研究課題/領域番号 20K11661
研究機関兵庫県立大学

研究代表者

安藤 仁美  兵庫県立大学, 看護学部, 講師 (80782185)

研究分担者 渡邊 浩子  大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (20315857)
木内 佳織  大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (70467504)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワード味覚感度 / 食育 / 自己管理能力
研究実績の概要

味覚は健康的な食生活のための重要な要素である。将来にわたる望ましい食生活の実践のためには、小児期から食べ物の味、味覚に関心を持ち、バランスの良い食事を心がけることが重要である。そのため本研究では、食に関する自己管理能力の育成を目的として、①学童期の子どもの味覚感度と食行動との関連を明らかにし、②味覚感度に着目した食育プログラムの効果検証を行った。
研究協力の同意が得られた小学校高学年の児童とその保護者を介入群(食育プログラム実施群)と非介入群(食育プログラム非実施群)の二群に分け、ベースライン調査として対象者全員に、簡易型自記式食事歴法質問票(BDHQ)および食行動に関する質問紙調査を行った。児童には、質問紙調査に加えて、味覚検査キットを用いて基本4味質(甘味、酸味、塩味、苦味)の味覚感度を調査した。介入群の児童と保護者に対して、約6か月間の食育プログラムを実施した後、対象者全員にベースライン調査と同じ調査を行った。
2023年度は、食育プログラムにおける児童の味覚感度と食の自己管理能力向上への効果、および保護者の食生活に関する意識への影響について分析した。その結果、児童では介入群において非介入群と比べて味覚感度の向上、および主体的な食行動に改善傾向がみられた。一方、保護者では食生活に関する意識(健康的な食生活リテラシー)の改善は見られなかった。2024年度はさらに分析をすすめ、成果を学会等で発表する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウイルス感染症の流行により調査が延期となったこと、また、分析作業にも時間を要したため遅れが生じた。

今後の研究の推進方策

調査結果をまとめ、学会発表および論文投稿を行う。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染症の流行により、調査が延期となったこと、分析作業に時間を要したことから、成果報告に遅れが生じた。次年度は、学会発表、論文投稿を行う予定であり、未使用額はその費用に充てる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2024 2023

すべて 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Relationships of eating behavior, quality of life, and self-efficacy with taste sensitivity in school children.2024

    • 著者名/発表者名
      Ando H, Kinouchi K, Watanabe H
    • 学会等名
      27th East Asia Forum of Nursing Scholars
    • 国際学会
  • [学会発表] 小学生の味覚感度と栄養素摂取量および食行動との関連2023

    • 著者名/発表者名
      安藤仁美, 木内佳織, 渡邊浩子
    • 学会等名
      第9回母子栄養懇話会学術集会
  • [学会発表] 小学校高学年児童の栄養バランスに関する意識に与える要因の検討2023

    • 著者名/発表者名
      安藤仁美, 渡邊浩子
    • 学会等名
      第82回日本公衆衛生学会総会

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公開日: 2024-12-25  

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