近年、我が国では低出生体重児の頻度が増加傾向にある。出生体重の低下は多くの生活習慣病の発症リスクと関連する。しかし、母体栄養と出生体重を含む児にもたらす影響との関連の分子的機序は不明な点が多い。これまでに、母体の血中ビタミンDと胎盤のリン酸化AMPK量、リン酸化AMPK量と児の出生体重や胎盤重量にそれぞれ正の相関関係があることを見出した。今回、胎盤のモデル細胞BeWoを用いてAMPK活性が出生体重/胎盤重量と関連する遺伝子の発現量に影響を及ぼすのかを検討した。また、ヒト胎盤を用いて、One carbon metabolism関連遺伝子の発現量を検討し、出生体重/胎盤重量との関連性を検討した。
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