理論面では,独立点集合や彩色問題の最適化遷移問題を扱い,困難性容易性の両面から結果を得ることができた.具体的には,縮退数や解サイズをパラメータとした複雑性の解析や,グラフクラスに基づく困難性の解析を行った.特に後者では,色数と縮退数という2つの観点から本問題における困難性の境界を明らかにした.これらの研究は,査読付き学術雑誌に採択されるなど,業績としても認められている. 応用面では,他の研究者や研究プロジェクトと協力もしながら,組合せ遷移ソルバを実装・公開した.また,実装・公開されたプログラム内で動作しているアルゴリズムについて,口頭発表を行った.
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