繰越期間を含めた4年の研究期間において,24件の学術論文出版,および,12件の口頭発表を行った.その中で代表的なものを紹介する.(1) グラフ結合多面体を配位空間としたときの最短路問題が計算理論的に困難であることを証明した.この成果は理論計算機科学の伝統的国際会議ICALPに採択された.(2) 量子アルゴリズムを量子コンピュータで実行する際に効率よくマッピングする問題がかなり制限されたアーキテクチャにおいても計算理論的に困難であることを証明した.この成果はアルゴリズムとデータ構造の定評ある国際会議WADSに採択された.
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