研究実績の概要 |
本研究課題では,有限マルコフ連鎖における平均性能最適化のアルゴリズムの提案を行い,提案するアルゴリズムの理論解析と情報理論における応用として, 符号器と復号器が状態を考慮することが可能である効率の良い符号の構成法を与えることを目標としている.2021年度では,定常無記憶情報源からの出力系列を有限状態無雑音通信路を介して無歪みで伝送する場合に平均コストを最小にする瞬時復号可能な結合符号を提案した.提案手法では,通信路における各状態ごとに平均性能最適化のアルゴリズムに用いる平均コスト最小の符号を整数計画法により部分問題最適化を求め,さらに,各状態ごとに求めた符号の更新を平均性能最適化アルゴリズムにより行い,平均コストを最小にする瞬時復号可能な結合符号を構成する.この提案に関する研究内容を2022年6月開催のIEEE Internal Symposium on Information Theoryに投稿した.その結果,下記の研究実績がある. [1] Ken-ichi Iwata, Hirosuke Yamamoto, "," Proceedings in 2022 IEEE Internal Symposium on Information Theory (ISIT), 6 pages, accepted, June 26-July 1, 2022 at Aalto University in Espoo, Finland.
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