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2022 年度 実績報告書

超低遅延双方向ストリーミングの性能保証手法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K11750
研究機関広島大学

研究代表者

藤田 聡  広島大学, 先進理工系科学研究科(工), 教授 (40228995)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード双方向コミュニケーション / P2P / エッジサーバ
研究実績の概要

1.遠隔ユーザ間の双方向のコミュニケーションのサポートを目標とする複数台のエッジサーバから構成される連携型ソーシャルネットワークを設計し,プロトタイプシステムの実装とその上でのレイテンシーとスループットの実測を行った.サーバ間の連携にはMastodonなどでも採用されているActivityPubを用いた.実装したプロトタイプシステムでは,それぞれのエッジサーバ上で発生するメッセージの投稿やリツイートなどのイベント間の因果関係の保存に特に注目し,エッジサーバを結ぶオーバーレイネットワークの構造が動的に変化した場合にも,他のサーバ上で観測されるイベント系列が因果関係に反することがないようなメタデータのブロードキャスト手法が組み込まれている(この手法はNe’delecらが2018年に提案したプロトコルに基づいている).
2.三次元オブジェクトの共同操作を通した遠隔ユーザ間のコミュニケーションのプロトタイプを完成させ,性能評価を行った.またその改良として,スマートフォンのカメラを通して取得された3Dオブジェクトデータを既存システムと連携させる方法も実装した.既存システムではユーザとのスムーズなインタラクションのためにVue.jsが提供するMVVMモデルを用い,3Dオブジェクトの操作と表示にThree.jsライブラリを用いている.またビデオ映像からリアルタイムに取得される線画データのデータストリームから線分を切り出し,それらをThree.jsの長楕円体オブジェクトに適宜変換することで,既存システムとのシームレスな融合を図っている.
3.ビデオストリーミングのピアツーピア技術による支援を効果的に行うため,Solanaブロックチェーン上で実行されるスマートコントラクトをT-chainと呼ばれる既存技術と組み合わせた新しいインセンティブ機構を実装し,その性能を評価した.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Causality-Aware Metadata Propagation Scheme for Federated Social Network Servers2022

    • 著者名/発表者名
      Fukuyama Hiromi, Satoshi Fujita
    • 雑誌名

      Proc. CANDAR Workshops

      巻: - ページ: 7, 13

    • DOI

      10.1109/CANDARW57323.2022.00027

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Design of Elixir-Based Edge Server for Responsive IoT Applications2022

    • 著者名/発表者名
      Yushan Li, Satoshi Fujita
    • 雑誌名

      Proc. CANDAR Workshops

      巻: - ページ: 185,191

    • DOI

      10.1109/CANDARW57323.2022.00039

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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