インターネット上の双方向コミュニケーションに関して三つの異なる側面から研究を遂行し,次のような学術的な知見を得た:1)アクセスパターンの変化に従って動的に構造を変えるオーバーレイネットワーク上で因果関係の保証されたメタデータの伝播が実現可能であること,2)ビデオストリームの端末間の転送ではなく,仮想オブジェクトの遠隔共有という方法によって,柔軟性の高い遠隔指導システムが実現できることが確認されたこと,3)ビデオストリーミングのピアツーピア支援を促進するインセンティブ機構がブロックチェーンを用いて実現できることが確認されたこと.いずれも具体的な実装を伴っている点に社会的な価値があると考えている.
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