研究課題
基盤研究(C)
本研究では、FPGAをCPUを含めた計算資源の1つとする概念を提案し、実現した。従来はFPGAは1つのプロセスによって専有されている場合には、他のFPGAを用いるプロセスは実行を開始することはできず、解放されるのを待つ必要があった。本研究では、FPGAが専有されている場合は、他の利用可能な計算資源を代替として用いて実行するという選択肢を与えるこ とで、計算資源全体での多重化を可能とした。
システムソフトウェア
FPGAはプログラマブルな計算資源としてソフトウェアと同様に利用できるべきとの考え方に基づき、OSによりFPGAを用いるアプリケーションにソフトウェアと同等の利便性を提供可能にした点に、本研究の学術的な意義がある。また本研究は、FPGAを用いるアプリケーションの開発を容易とする方向では、例えばRaspberry Piのように、Proof of Conceptの開発への波及効果が期待できる点に、本研究の社会的意義がある。