本研究は、大規模災害発生時において、さまざまな利用者の保有する自律飛行ドローンを積極的に利活用し、これらの協調動作によって被災地域の情報収集および伝達を効率化する点に特色がある。事前予測が難しい大規模災害の発災直後においては、個々のドローン保有者が自身の保有するドローンを非同期に稼働させることが想定される。そのため、利用可能なドローンの台数や位置等に関する情報が事前に得られない状況下において、効率の良い情報収集および伝達を行う必要がある。これらを実現するシステムを構築する本研究は、学術的にみて非常に独創的であり、また災害大国である我が国の重要な課題を解決する社会的意義の高いものである。
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