研究実績の概要 |
2023年度は、昨年度まで開発した道路状況情報プラットフォームを実際に、積雪凍結地域である秋田県上小阿仁村で実施している自動運転事業に適用し、実際に社会実験を行い、積雪状態での走行を行い、その際、定性評価として路面の判定精度(凍結、積雪、シャーベット、雨路、湿路、乾燥路)を評価した。また定量評価としは、路面状態のラフネス、摩擦係数を測定した。その結果、路面の判定精度としては、実際の人間により道路状況の判断結果と同様、ほぼ100%に近い判定精度を得ることが可能となった。また摩擦係数やラフネスの評価においても、道路の危険個所のみの部分領域においては、人間の判断と同等の判定が可能であることを可能とした。しかしながら、正確な定量評価が出来なかったので、今後は、公的なテストコースにおいて評価をすることとした。 一方、車路間通信(V2X)においても。上小阿仁村の自動運転に。新たに遠隔監視室を構築し、遠隔監視室と自動運転車両の間で、SIMボンディングによる車路間通信環境を構築し、実際に車両周囲の自動運転状況をリアルタイムで送信し、監視室モニター上に表示させるシステムを実現した。その結果遠隔監視室よりリアルタイムでの遠隔監視が可能であることを実証できた。これらの成果は、国際会議AINA2024に2編の論文が採択され、発表した結果、自動運転の実証実験として高い評価を得た。研究の主な成果は以下の通りである。 1.Y. Sibata, et. al.,"IoT Based Road State Sensing System Toward Autonomous Driving in Snow Country", AINA-2024, April 2024 Accepted. 2. Y. Sibata, et. al., "Performance Evaluation of V2X Communication based on Channel Bonding Wireless Link Method for Autonomous Driving", AINA-2024, April, 2024 Accepted.
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