研究課題/領域番号 |
20K11796
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60060:情報ネットワーク関連
|
研究機関 | 北九州市立大学 |
研究代表者 |
上原 聡 北九州市立大学, 国際環境工学部, 教授 (90213389)
|
研究分担者 |
野上 保之 岡山大学, 自然科学研究科, 教授 (60314655)
荒木 俊輔 九州工業大学, 大学院情報工学研究院, 准教授 (20332851)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 音声電子透かし / 改ざん検知 / オクターブ類似性 / エコー拡散法 / 整数上のロジスティック写像 / ハッシュ関数 / 乱数抽出のタイミング |
研究成果の概要 |
本研究課題では、録音と同時に透かし埋め込みを行うことを重視し、誤検出(改ざんが無い部分を誤って検出する場合と改ざんがある部分を検出できない場合)の割合を減らすことを目標とした。 オクターブ類似性を用いた透かし埋め込みの際、一度の処理で特定周波数の信号成分を0にすることができたため録音時の透かし埋め込みが可能になった。また、エコー拡散法による透かし埋め込みをオクターブ類似性による埋め込み前に適用することで検出率が高くなることを示した。さらに計算コストとメモリへの負荷が少なく予測や解読が困難な乱数生成法を示し、その評価を行なった。乱数抽出では、タイミングを操作することで乱数列の予測をより困難にした。
|
自由記述の分野 |
情報セキュリティ
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ICレコーダ等による会議内容の録音や遺言書を音声で残すことを考えると、改ざんされていない音声データであることを保証する必要がある。さらに、その音声を発した人を特定可能な音質であることも重要な要件となる。 録音時の音声データに本システムを適用した透かし入り音声データは、誤差1秒以内で95%以上の改ざん箇所の特定を実現している。また、本システムによる改ざん検知では、検知対象以外の音声データが不要であることも特徴の一つとなる。
|