研究課題/領域番号 |
20K11804
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研究機関 | 熊本高等専門学校 |
研究代表者 |
入江 博樹 熊本高等専門学校, 拠点化プロジェクト系地域協働プロジェクトグループ, 教授 (70249887)
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研究分担者 |
葉山 清輝 熊本高等専門学校, 拠点化プロジェクト系地域協働プロジェクトグループ, 教授 (00238148)
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研究期間 (年度) |
2021-01-01 – 2024-03-31
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キーワード | 漂流ブイ / 定層フロート / GPS / RTK-GNSS |
研究実績の概要 |
有明海の浅海域を含む閉鎖水域を対象に表層と中層・底層の流れを、長期間に渡り実現するために、 推進機能を有する漂流ブイや潜水型定層フロート(水中ドローン)の開発を行なっている。 2021年度は、これまで使用していたブイとフロート装置を利用するために整備を行った。無線通信によりデータを伝送する装置に3G携帯電話モデムを利用していたが、これらを新たに4G/5G対応することに取り組んだ。制御用のコンピュータも変更に合わせ、電子回路基板を新たに設計した。GPSによる位置計測システムについてもこれまでは単独測位を使用していたが、通信システムの変更に伴いマルチRTK-GNSS測位に変更した。RTK-GNSSの基準局のアンテナを熊本高専の屋上に設置した。 RTK-GNSSのためのネットワーク設置とサーバPCの安定運用を確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2020年度にタイ高専プロジェクトで、タイに派遣されており、派遣中は研究が継続できなかったため、帰国後に研究装置の再立ち上げに時間が必要だった。 また、2021年度に学内での所属先が変更になったことにより、研究室のキャンパス間の移動があり、研究に利用している測定装置や工作機器の移送があった。新たなキャンパスでの研究室の立ち上げに時間がかかってしまった。 RTK-GNSSの基準局を熊本キャンパスと八代キャンパスに設置した際に、ネットワークファイヤーウォールのセキュリティについて担当部署との連携に時間を要してしまった。熊本キャンパスに設置した基準局が安定した運用ができない理由を探すのにも時間を取られた。近傍の携帯電話基地局からの電波の影響であることがわかった。
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今後の研究の推進方策 |
RTK-GNSSの基地局を安定に運用するノウハウが分かってきた。基地局での補正データを利用したRTK-GNSSを使ってブイ/フロートの位置計測ができるようになる。 研究室の立ち上げについては、まだ、工作スペースが確保できていないなど不具合がある。また、研究室が以前よりも狭くなったため、装置や部品を置くスペースを確保する必要がある。不要な物品を廃棄したり、学内に保管スペースを確保するなど、研究に取り組む環境を作る。
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次年度使用額が生じた理由 |
RTK-GNSS基準局の設定に時間を要してしまった。 研究室の移設で研究場所の環境が整わず、装置を組み立てる時間が確保できなかった。
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