時間域の偏微分方程式に対する数値解法では、従来、時間と空間を別々に離散化し、時間方向に逐次的に解を求める方法が広く研究されてきた。一方、space-time法は時間軸を空間に対する追加の一軸と見なし、まとめて離散化する方法で、柔軟なメッシュ分割が可能になる、並列化効率が向上する、領域が時間に応じて変形する問題を容易に扱えるようになるなどの利点がある。本研究では、space-time法と境界要素法を組み合わせた数値解法を応用上現れる複雑な問題に適用するための基礎的研究として、安定性解析や、2次元・3次元波動方程式に対する時空間メッシュの作成方法について研究を行った。
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