• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 実績報告書

外力・応力情報を用いたベイズ推定による脳波アーチファクト除去の高精度化

研究課題

研究課題/領域番号 20K11913
研究機関国立研究開発法人情報通信研究機構

研究代表者

梅原 広明  国立研究開発法人情報通信研究機構, 脳情報通信融合研究センター脳機能解析研究室, 研究マネージャー (60358942)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード脳波加速度同時計測 / ハイパーパラメータ最尤推定 / 最大事後確率推定
研究実績の概要

装着容易性・快適性を保つばね型ドライ電極を用いて,実環境下による身体運動が伴う脳波計測技術を確立させるため,昨年度中に電極加速度同時計測による電極揺動アーチファクトの低減推定手法を完成させ先行研究手法 (Kilicarslan et al., 2019) との性能比較を試みつつ論文執筆をし始めたが,本研究手法が先行研究手法に比べなぜ優れているかを論じるために,本研究手法の推定で鍵を握る窓長の最尤推定について考察を進めた.ドライ電極装着位置の近くに運動アーチファクトが発生しにくいペースト電極での脳波波形も独立かつ同時に取得した.そして,ドライ電極計測データについては,あえて最尤値より短い窓長及び長い窓長に固定したそれぞれに対して,脳波電極揺動に対する応答関数の滑らかさを定めるハイパーパラメータを最尤推定させ,それらのハイパーパラメータを用いてアーチファクト低減推定を行い,推定精度を比較した.ペースト電極値との平均事情誤差をみたところ,窓長が長くなるにしたがい小さくなった.しかし,ペースト電極信号との相関係数を求めたところ,最尤窓長の方がより長い窓長の場合よりも有意に大きかった.すなわち,最尤窓長での推定結果の方がペースト電極信号波形に類似していた.この結果は,最尤窓長より長い窓長で推定すると過剰適合を引き起こしており,真の脳波成分をも低減させてしまったことを示唆する.このように,ベイズ推定に基づいた窓長推定の意義及び効果を体系的に示すことができた.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 加速度信号の多変量時間応答関数法を用いた脳波計測データの運動アー チファクト低減2022

    • 著者名/発表者名
      梅原広明,横田悠右,岡田真人,成瀬康
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術研究報告

      巻: vol. 122, no. 66, CCS2022-24 ページ: 123-128

  • [学会発表] 加速度信号の多変量時間応答関数法を用いた脳波計測データの運動アー チファクト低減2022

    • 著者名/発表者名
      梅原広明,横田悠右,岡田真人,成瀬康
    • 学会等名
      電子情報通信学会複雑コミュニケーションサイエンス研究会

URL: 

公開日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi