研究課題/領域番号 |
20K11922
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61020:ヒューマンインタフェースおよびインタラクション関連
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研究機関 | 東京電機大学 |
研究代表者 |
斎藤 博人 東京電機大学, システムデザイン工学部, 教授 (00328519)
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研究分担者 |
武川 直樹 東京電機大学, システムデザイン工学部, 研究員 (20366397)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 話速変換 / 会話分析 / フィードバック |
研究成果の概要 |
話速変換によるゆっくりとした再生には,発話の伝達に音声遅延が発生し,これが会話の円滑な進行を妨げる問題があった.本研究では話速変換を用いる会話において,話者の発話待ち時間を支援する方法を確立し,話速変換を会話で実用化することを目指した.具体的には,次の発話を開始するタイミングを把握するための「視覚フィードバック」と「聴覚フィードバック」機能をリアルタイム会話システムに実装し,その効果と特性を定量的かつ定性的に評価した.その結果,「視覚フィードバック」は発話権が均等な雑談や討論の場面での有効であり,「聴覚フィードバック」は説明形式の会話において有効なフィードバック手法であることが明らかとなった.
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自由記述の分野 |
信号処理,インタフェース
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
話速変換会話における主たる支援対象者(高齢者,非母語の学習者)には,周囲に遠慮すること無く理解しやすい音声を提供した上で,健常者(若年者,母国話者)には,遅延を違和感なく許容できるインタフェースとして設計している.健常者には,会話の様式により,異なるフィードバック方式(視覚,聴覚)を選択している.これまでのシステムはユーザ全員に性能向上させることを目指す開発が多いのに対して,本研究では,支援対象者と健常者の対等なコミュニケーションが実現をするものであり,人間同士のコミュニケーションの多様な場に応用が可能である点に意義がある.
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