研究課題
研究代表者はPawlakのラフ集合とAgrawalのアプリオリ法を融合し,DIS-アプリオリ法 (通常の情報表(DISとよぶ)からルールを生成)とNIS-アプリオリ法(不完全な情報表(NISとよぶ)から確実ルールと可能性ルールを生成)を提案・実現している.今回,今までの研究を発展させ「NISからのルールを生成・活用しながら,逐次的に真の情報表DISと真のルールを推定する手法」を提案し,これをルール生成による機械学習Machine Learning by Rule Generation (MLRG)として研究を行った.MLRGでは対象の属性Aの欠損値を補完するために,Aを決定属性とする確実ルールを生成し,欠損値を含む対象にヒットする最も強い確実ルールの結論部で欠損値を補完する.元データにランダムに欠損値を作り交差検証の実験を通して,MLRGの補完精度を考察した.一様に都合よく補完できるとは限らず,補完の精度は属性間の従属性に影響されることを確認した.成果を「知能と情報」誌から出版した.さらに,属性間の従属関係を検討した.属性を固定すれば従属度を計算できるが,この場合,(2の属性数乗)の場合が生じる.研究代表者は同じ属性から成るルールのサポート値の和が従属度に一致する性質を利用し,この問題に対する一解決手法を示した.また,表データに限らずクラスター化されたデータ,時系列データ,ファジイのメンバシップ値データなど多様な異種データから一様にルールを生成する枠組Descriptor-based Information System (DbIS)の体系を提案しIUKM2023,Springer LNCS誌で発表した.整備した環境と実行例を示すための動画を下記にアップロードし公開している.https://www.mns.kyutech.ac.jp/~sakai/RNIA/
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 2件、 招待講演 1件) 備考 (1件)
Proc. IUKM2023, Springer LNAI
巻: 14376 ページ: 255~266
10.1007/978-3-031-46781-3_22
知能と情報:Journal of Japan Society for Fuzzy Theory and Intelligent Informatics
巻: 35 ページ: 746~758
10.3156/jsoft.35.4_746
Proc. Rough Sets. IJCRS 2023. LNCS, Springer
巻: 14481 ページ: 170~184
10.1007/978-3-031-50959-9_12
巻: 14376 ページ: 294~305
10.1007/978-3-031-46781-3_25
https://www.mns.kyutech.ac.jp/~sakai/RNIA/