幼児期の社会情緒的コンピテンスの発達に関し,そのメカニズムを情報工学的なアプローチで追及することで,(1)撮影した動画から各幼児の行動,発言などを自動で定量化する技術の開発,(2)幼児の行動モデルを構築し成長に伴う行動変容の抽出,(3)逆強化学習の考え方を適用し行動変容に資する幼児のモティベーションの推定,を行った.強化学習をモデルとして測定した幼児の行動とすり合わせることで,各幼児の発話頻度の変化などの行動の変化に関して,周囲の幼児の視線や発話などが影響を及ぼすことを明らかにし,幼児毎に影響を及ぼす周囲県境やそれらの程度が異なることを示した.
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