ドア開閉センサ、人感センサおよび電流センサを組み合わせたセンサネットワークを構成して20代独身男性3名の各自宅にてAIにADLモデルを学習させた。ADLモデルと乖離したレア行動を分離する手法にてAIに発報可否を判断させたところ「被験者が臨時出勤で疲れて帰ってきた後」や「かなりめずらしく料理をしたとき」などのレア行動時の発報が確認できた。今回はコロナ禍により高齢者に対する実験はできなかったが、認知機能低下や情緒不安定を持つ高齢者が症状を悪化させる際に発生しやすいレア行動と類似した行動をAIが捉え発報に至ったことは大きな成果である。精神科医より、高齢者の見守りに対しても十分に実用的との評価を得た。
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