新型コロナウィルスによる活動制限の影響により,等色実験に関する検討を主としておこなった.等色関数を直接測定することが困難であることから,簡便に測定可能であり,等色関数の個人差と相関がある色覚特性についての初期検討を行い,明るさ知覚に着目し,両者の相関を求めたが,あまり高い相関は見られなかった. また,等色実験における調整に要する時間や熟練度に関する問題を解決するために,被験者が候補色群から等色点を選択できるような方法を考案し,段階的に候補色群の範囲を狭めていく方法により,等色精度をほぼ維持したまま実験の所要時間を4割程度削減することができた.
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