研究課題/領域番号 |
20K12024
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61060:感性情報学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
秋山 庸子 大阪大学, 大学院工学研究科, 准教授 (50452470)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 触覚 / アクティブタッチ / なぞり動作 / 加速度センサ / 快・不快 / 主成分分析 / 周波数解析 / 機械学習 |
研究成果の概要 |
加速度センサを被験者の指先に配置して触対象を触ってもらい、そのなぞり動作の加速度の時間変化を短時間フーリエ変換したデータを元に機械学習を行うことで、加速度データのみによって触感の推定ができるかどうかを検討した。その結果、素材と指の相互作用に基づく触動作から、機械学習を用いて粗滑、摩擦、乾湿、硬軟、温冷、快不快の6つの官能評価項目を7段階に識別できる可能性が示された。次に、ヒトの指先と機械のプローブに加速度センサを設置し、得られたパワースペクトルを用いた触感の推定の可能性について検証した。その結果、ヒト指先の加速度データが機械のプローブに比較して高精度に触感を推定できることが示唆された。
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自由記述の分野 |
感性工学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義は、これまでの触感の測定が、それぞれの触対象や触感の官能評価項目に依存して異なる物理特性を測定する必要があったのに対し、本研究の成果により、アクティブタッチを加速度センサによって計測し、周波数解析することで測定できる可能性が示されたことである。さらに、快不快という高次な情動も、物理的な手指の振動によって推定できる可能性が示されたことである。 社会的意義は、触感を遠隔伝達するために、加速度センサにより指先の振動の情報を数値化することが有効である可能性が示されたことである。また、加速度センサの指先への設置のみで触感が推定できたことは、官能評価を自動化できる可能性を示唆している。
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