研究課題/領域番号 |
20K12034
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研究機関 | 東京電機大学 |
研究代表者 |
井ノ上 寛人 東京電機大学, 未来科学部, 助教 (40724604)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | ビデオゲーム / カメラワーク / レンダリング / UI/UX / 感性 |
研究実績の概要 |
本研究では、カメラが高速で移動する3DCGビデオゲームの高品質化技術の確立を目的に、ユーザが操作するアバタとユーザの視点となるカメラの間に障害物が入り込むオクルージョンが発生した際に、(a)障害物を半透明化する処理、(b)操作キャラクタ(PC)をシルエット化する処理、(c)Unity標準の一般的なレンダリングパイプラインのままとした処理の有用性を比較した。PCを中心にカメラ(ユーザの視点)を回転させるゲームを対象にユーザビリティテストを実施した結果、処理aは、処理b、cと比べて、(1)アイテムを集めるというゲームの目的達成率を約9%増加させ、カメラの操作量を約14%現象させる有意な効率改善効果があること、(2)視認性や操作性、疲労感といった心理的な満足感を有意に向上させる効果があることが明らかとなった。ビデオゲームのUI/UXを向上するための理論を体系化するために、引き続き追加実験を進める。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウィルス感染拡大防止策の実施に伴い、所属機関内への入構制限や実験協力者となる学生の分散登校などが生じたため、実験が遅れた。
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今後の研究の推進方策 |
実験機器の消毒や施設内への入館管理など、作業工程が大幅に増えたため、引き続きアルバイトを雇うなど人件費に予算を割り当てることとする。この分は、当初計画していた出張旅費等から補填し、必要に応じて適宜見直しながら研究を推進する。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症拡大および半導体価格高騰・品薄等のため、必要とする機材の変更や調達できないものが生じた。また、機器を消毒するなど、実験にあたっての作業工程が大幅に増えたため、アルバイトを雇う人件費が生じた。
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