研究課題/領域番号 |
20K12082
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
木見田 康治 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 特任講師 (60632495)
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研究分担者 |
廣瀬 雄大 東京都立産業技術大学院大学, 産業技術研究科, 准教授 (30845516)
日高 一義 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 教授 (50565736)
天沢 逸里 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 助教 (80804989)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | Servitization / Product-Service Systems / 成熟度モデル / ケイパビリティ |
研究実績の概要 |
本研究では、製造業に対して、サービス化による環境的・経済的な効果を高めるために必要なケイパビリティの向上を支援することを目的としている。本目的を達成するために、令和2年度はサービス化に必要なケイパビリティの解明と体系化に取り組んだ。具体的には、サービス化において必要なケイパビリティを整理するために文献調査を行った。調査では、最初に“servitization”、“product service system*”、“advanced service”、“service transition”、“service infusion”の5つのキーワードを用いて、ISI Web of Scienceから262本の文献を収集した。次に、アブストラクトをもとに関連する論文122本を特定し、これらの本文を調査した結果、最終的に、60本の論文をケイパビリティの整理に用いた。ケイパビリティは、「Strategic objectives and analysis」、「Strategy formulation」、「Strategy implementation」、「Strategy evaluation and control」の4段階をもとに整理し、「Strategy implementation」に関しては、さらに「Offerings」、「Customer」、「Network」、「Organization」、「Digital technology」の5つの観点をもとに整理を行った。さらに、サービス化の実務家や専門家に対するインタビューを実施し、最終的に46種のケーパビリティを特定した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の予定どおり、サービス化に必要なケイパビリティの解明と体系化が完了し、概ね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、令和2年度で明らかにしたケイパビリティにもとづき、その向上を支援する成熟度モデルを開発する。具体的には、既存の能力成熟度モデルにもとづき、成熟度レベルの定義と、手法の適用手順の整備を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
covid19のため、予定していた調査の一部が実施できなかった。更に、発表を予定していた会議がオンラインあるいは延期・中止になり、旅費を使用しなかった。今後は、covid19の状況を考慮し、令和2年度に実施できなかった出張や調査を実施する。
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